世界初! 1年中ムーミンに会える「ムーミンバレーパーク」内覧会。埼玉県飯能市に「ムーミン屋敷」を完全再現

Impress Watch によると。

 ムーミン物語は3月16日、埼玉県飯能市にムーミンをテーマにしたテーマパーク「ムーミンバレーパーク」をオープンする。2018年11月にスタートした商業施設「メッツァ」内にあり、宮沢湖湖畔に広がる世界観はまさにフィンランド。

 報道向けに一足早くお披露目されたので、レポートをお届けする。

■旅人となってムーミン谷を訪問。住人たちと触れ合い、屋敷を訪れよう

「ムーミンバレーパーク」は、トーベ・ヤンソン原作のムーミンシリーズを追体験できるテーマパーク。アトラクションやライブエンタテイメント、アートに地元食材を使ったオリジナルメニュー、世界最大級のムーミングッズのショップを併設している。広大な敷地と豊かな自然に囲まれながら、物語の世界で癒されるとしてオープン前から話題となっている。

「ムーミンバレーパーク」のウェルカムゲートへ向かうと大きな本とインク瓶に座るムーミントロールとちびのミイが出迎えてくれる。本の種類は4種類。ムーミントロール、スナフキン、ムーミンママにムーミンパパのシルエットがくり抜いてあるので、どの本をくぐり物語を紡ぎ始めるかはお好みで。入場料は大人(1500円)、子供(1000円)、3歳以下は無料。

 ウェルカムゲートを進むと「はじまりの入り江」に。ここにはショップとともにはじまりの風をイメージし、ムーミントロールたちが大好きなパンケーキが味わえるレストラン「レットゥラ」があり、自然のなかでのんびり過ごすことができる。

 ベリーとクリームがこぼれ落ちるほど乗った贅沢な「ベリーベリー Lettu」(2300円、税別)に、北欧らしいジューシーなサーモンがメインの「サーモンのロースト」(1800円、税別)などのメニューを用意。ボリューム大なのでシェアして食べるのにぴったり。木調の落ち着いた店内もよいが、バルコニー席も気持ちがよい。

 テクテクと湖畔をそのまま進むと、サイドには地元飯能の木材西川材を使ったデコレーションが並ぶウェルカムアートのエリアに到着。地元の小学生らが心を込めて作った約2500個の作品が飾られている。よく見るとシルクハットや尻尾など各キャラクターのモチーフがあしらわれている。オープンを記念した期間限定展示だ。

 しばらくすると「ムーミン谷」の「水浴び小屋」が見えてきた。そして向こう側の「おさびし山」には真っ赤な「飛行おにのジップラインアドベンチャー」(1500円)も。上を見上げると空飛ぶ飛行おにたちがルビー探すために飛翔している最中だった。

 遠くにはムーミンパパたちが移住した「灯台」の姿。こちらは展示施設となっており、ムーミンママが物語のなかで描いた花の絵や灯台守の痕跡なども見ることができる。

 そしていよいよ「ムーミン谷」の中心部に到着。物語でよく目にする川や橋が目の前に現われる。すぐそこにはムーミン谷のシンボルであるタイルストーブの形の「ムーミン屋敷」。

 この「ムーミン屋敷」はアトラクション施設で、1000円(大人/子供一律)で解説付きの見学が楽しめる。地下室・1階・2階・3階・屋根裏部屋の構成となっており、ムーミンパパが大勢の客人が訪れるため増築したそう。では、早速スタッフとともにお屋敷の地下室へ。

 地下室は食料庫と道具の保管庫となっており、いつもならば人気がない場所。しかし足元には見慣れない足跡が。そのまま入っていくとパンケーキーの材料である卵や特製の木いちごジュースにジャム。そしてムーミントロールたちが冬眠する際にどっさり食べる松の葉なども。物語に出てくる食材がところ狭しと並んでいる。ムーミンパパの作業台の横の電気室を覗いてみると……など驚きもいっぱいだ。

 1階はキッチンに食事をするダイニング。2階はムーミンパパとムーミンのママの寝室。3階はムーミントロールの部屋にちびのミイの部屋と客室が続いている。各階ごとにスタッフに見どころを解説してもらえて充実の30分間が過ごせる。ぜひこの続きは自身で体験してみてほしい。

■ムーミントロールとハグ! 写真スタジオで記念写真

「ムーミン屋敷」を訪問したあとは、住人であるムーミントロールたちにごあいさつへ。写真スタジオ「ムイック フォト」でムーミントロールやスノークのおじょうさんたちに会うことができるのだ。プロのカメラマンによる写真サービスを提供しており、キャラクターグリーティングとともに写真をオリジナル台紙&ショッパー付きで1カット2000円で購入できる。

 元気一杯のムーミントロールと楽しい時間を過ごしたり、ふわふわなハグで心を癒してくれたりと大充実。ぜひ訪れてほしい場所だ。

 なお、写真スタジオの並びにはアーケードゲームが楽しめる「ペリ ヤ レイッキ」も。ハンマーでお魚を飛ばす「トゥーティッキのフィッシング」(1プレイ500円)と彗星に見立てたボールをゴールまで導く「おさびし山チャレンジ」(1プレイ500円)の2種類あり、なかなかの難しさ。見事成功するとぬいぐるみをプレゼント。

■企画展示と常設展示でもっと好きになる。「コケムス」でどっぷり背景や世界に浸ろう

 ムーミンたちの世界観や作者トーベ・ヤンソンをもっと知りたくなったら「コケムス」へ。「Kokemus」はフィンランド語で「体験」の意味を持ち、ムーミン谷を訪れた旅人がより深く世界感を知るための場所だ。1階はカフェやショップ。2階は企画&常設展示。3階がインタラクティブな体験展示スペースとなっている。

 エントランスのシルクハットからにょきにょきと出たつる草に導かれるように奥へ。どんどんつる草が成長し花が大きくなっていくと思いきや、実は自分たちがムーミントロールたちのサイズになっていることをデザインしているそう。葉をよーく見るとキャラクターたちのシルエット。全77キャラクターが隠れている。

 奥にはトーベ・ヤンソンと主要キャラクターの木彫りのオブジェ。そしてフィンランド・ヘルシンキのHAMヘルシンキ市立美術館の協力で「田舎のパーティ」(1947年)のレプリカを展示。よく見ると正面の左サイドにムーミントロールの姿が描かれている。

 そのまま3階のインタラクティブな体験展示が楽しめる「ムーミン谷の自然」へ。ここでは挿絵を立体化することで、新たな世界観で物語を感じることができるのだ。森の奥深いところに来てしまった場面をモチーフにした白黒の世界が冒頭にあり、陽気なだけではなく寂しさや暗さも内包した部分を表現。進んでいくと、手をかざすとタネが巻かれニョロニョロが生まれる瞬間が観察できたり、床が水の上を歩いたときようになったりと不思議がいっぱい。

 また、「ムーミン谷の夏祭り」では物語のように劇の鑑賞前に鑑賞料を支払う仕組み。台の上にリンゴや本が置いてあり、きちんと支払うと劇が始まるのだ。

 続いては体験展示絵本「それからどうなるの?」の世界へ出発。オブジェには絵本そのままに大きな穴がぽっかり。そしてくぐり抜け次のシーンへ。解説は一切なく、自分自身の発想で物語を紡ぐことができる。もちろん撮影もOK。お気に入りのシーンでぜひ登場人物になりきって写真を撮ろう。

 続いては2階の常設展&企画展。階段部分にはフィンランド、ヘルシンキアウロラこども病院のために描かれた壁画を再現。1956年に描いた秀作「あそび」「あそび2」も半年ごとに1作品ずつ展示される。

 この展示エリアはじっくり時間をかけて巡るのがオススメ。常設展「ムーミン谷のギャラリー」は4つに色分けされ4方向から物語を紐解いていく。孤独や愛情、自由や責任をはじめ、キーワードと言葉を織り交ぜてその世界を眺めることができるのだ。

 そして全77キャラクターの紹介の先には日本とフィンランドの外交樹立100周年、そしてパークオープンをお祝いして企画された「トーベ・ヤンソンとムーミン展」が。物語の生みの親であるトーベ・ヤンソンの生い立ちにムーミントロールの誕生と変遷。さらにパークのはじまりにかけて「はじめて○○になったムーミン」をテーマに貴重な初期のコレクション70点を展示。お菓子にぬいぐるみ、書籍をはじめさまざまな角度からその魅力を知ることができる。

 企画展を抜けると2層吹き抜けのエリアが現われ、約8mにもおよぶ巨大な「ムーミン谷のジオラマ」が登場。15分おきに変化し、時間帯や季節の変化とともにオーロラや彗星が流れるレアな場面に遭遇することも。30以上のキャラクターがジオラマには隠れているので探してみよう。

 ジオラマのすぐ横にはトーベ・ヤンソンが夏の間滞在した島の小屋の内装を模した「トーベの記憶」シアターも。こちらではオリジナルの映像を放映中。ここでしかみることのできない秘蔵映像とのことなのでファンは必ずチェックしておきたい。

■自分だけのお土産を持ち帰ろう。ワークショップ「パヤ」でモノづくり

「コケムス」内にはモノづくり体験が楽しめる「パヤ」も併設。3つのワークショップは有料だ。今回体験したのは「うみうま(はなうま)の絵付け」(1個1500円)。各回定員が18名。「ムーミンパパ海へ行く」でムーミントロールが浜で出会う「うみうま」をモチーフにした木製の置物に絵付けができるのだ。子供も参加ができるようにすぐに乾くポスカで色を入れていくのだが、花を描いたり、線を描いたりと大人も夢中に。できあがったのはちょっぴりファンシーな1頭。赤いリボンをキュッと結んで完成! 物語のなかでは2頭で走っているのでぜひ2頭作ってほしい。

 ほかにも「オリジナルバッジづくり」(1個500円)や「オリジナルジェルネイル」(1本800円)などもある。

 時間をかけて展示を体験&鑑賞するとお腹が減ってきてしまうもの。そんなときは「コケムス」内の「ムーミン谷の食堂」へ行こう。こちらではキャラクターを彷彿させるメニューを豊富に用意。スナフキンの帽子をイメージしたパスタ「緑の帽子パスタ」(1200円、税別)や「ヤーコブさんの空飛ぶシチュー」(1300円、税別)などのガッツリ系のメニューが揃う。またちょっと軽めの食事ならばテイクアウト専門の「ピカルオカ」で「オリジナルホットドック」(700円、税別)を選んでもOK。地元産の食材と北欧料理をミックスさせた美味しいがきっと見付かるはず。

 さらに世界最大級のムーミンショップ「ムーミン谷の売店」も館内に。「ムーミンバレーパーク」のメインアートを使ったグッズをはじめ、ここでしか購入できないアイテムがずらり。特に注目なのは「ムーミンバレーパーク限定マグ by アラビア」だ。

 そしてスタッフ一押しはニョロニョロをイメージした特大バームクーヘン「ニョロニョロ ロングバウム」(1000円、税別)。生活雑貨から限定品まで、お気に入りを手に入れよう。

■エンタメも見逃せない! 屋外&屋内のショーをチェック

 各種アトラクションや体験スペース&展示とともに注目したいのがエンタテイメント。屋外では「エンマの劇場」。屋内では「海のオーケストラ号」(1000円)が必見だ。

「エンマの劇場」では「たのしいムーミン一家 ~春のはじまり~」を1日3回公演。ムーミントロールたちがステージだけではなく、周囲全体を使ってパフォーマンス。どの場所に座っていてもキャラクターたちが間近になる瞬間があるのが二重丸。

 屋内型エンタテイメント施設「海のオーケストラ号」(1000円)では「ムーミンパパの思い出」から若き日のムーミンパパの大冒険のお話を上演。体験型モーフィングシアターとなっており、没入感もさすがの一言。さまざまな仕掛けが隠されているのでお楽しみに!

 今回紹介した施設のほかにも「リトルミイのプレイスポット」(700円)や「おさびし山」には展示エリア「天文台」に「ヘムレンさんの遊園地」をはじめツリーハウスや体を動かすことのできるスポットも盛りだくさん。1日では回りきれないほど広大なエリアに点在するため、ゆったりと数回に分けて来園し楽しむのがベストと実感した。

■仕掛け人に聞いたパークの方向性、そして楽しむコツとは!?

 今回、ムーミン物語 取締役副社長の西山祐介氏に「ムーミンバレーパーク」の方向性などを伺うことができた。

「ムーミンバレーパーク」のポイントは3つあり、「1. ゼロイチで生まれたテーマパーク」「2. 地方創生型テーマパーク」「3. 平成最後のテーマパーク」とのこと。それぞれ日本クオリティでゼロから作り上げた世界初のムーミンのパークであること、飯能市と協力しテーマパークとして地方創生が可能なのかに挑戦、そして現代にどれだけフィットできる場所を作るかで、次世代テーマパークが鍵とのことだ。

 西山氏は「100人来たら100通りの物語ができる、一人一人の体験が価値となるテーマパークを目指している」と話してくれた。

 さらに「ムーミンバレーパーク」が次世代テーマパークであるという点については、「時代に不確実性が高まってきていますので、装置にコストをかさむのではなくインナーというかインサイトに訴えかける仕組みを作っていくのが次世代テーマパークだと考えています。それをいかにフットワーク軽く機敏にユーザーにアプローチしていくかが重要で、その部分が既存のテーマパークとの圧倒的な違いです。一方的なコミュニケーションではなく、ユーザーと双方向のつながりを生んでいけたら。ですので、早くお客さまに来ていただき表情や声、顧客行動も含めてパーク全体を見てみたいです」と話してくれた。

 さらにブランド・ライセンス部マネージャーの川﨑亜利沙氏に、「ムーミンバレーパークを楽しむためのコツ」を伝授してもらえた。「ムーミンが気になるけれど、あまりご存じない方には『エンマの劇場』や『海のオーケストラ号』がオススメです。ディープなファンの皆さまにはぜひ『コケモス』の常設&企画展をご覧いただけたら。

 さらにアトラクション『ムーミン屋敷』はぜひご体験を。室内にはフィンランドやノルウェーで直接買い付けてきた家具や小物が配置されており、すぐにでもムーミン一家や仲間たちが住める状態となっています。ツアー中にもいろいろな仕掛けがありますので子供も大人も楽しめるはず。ほかにもパーク内のベンチに座ると言葉が書かれていたりと細かいこだわりが盛りだくさんですので、さりげない演出も楽しんでいただけたら。

『ムーミンバレーパーク』のテーマは“いつでも戻って来ることのできる場所”。ゲストはムーミン谷を訪れる旅人という設定ですので、そっと寄り添うような接客でお迎えいたします。一人で訪れていただくのも大歓迎です。ぜひムーミン谷の仲間たちに会いに、そして体験をしに訪れていただけたら」とアピールしてくれた。

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